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【アニメ撮影】波ガラス処理のやり方

After Effectsで波ガラス処理のやり方を解説していきます。

 

 

■波ガラスとは?

波ガラスはアニメなどの撮影技法のひとつで、熱などで画面がゆがんだりして見える表現手法のことです。
今はデジタルでの処理がほとんどですが、昔のセルアニメでは撮影台に歪んだガラスを通して表現していました。

今回は火の粉パーティクルの作例の時に使用した波ガラス処理を例にあげていきます。

 

サンプル

 

 

■STEP01 波ガラス用のコンポジションの作成

波ガラスをかけるコンポジションと同じサイズのコンポジションを新規作成します。
今回は1280×720のサイズで作成します。

コンポジションの作成

 

 

■STEP02 波ガラス用のマスク作成

平面を作成して、「フラクタルノイズ」を適用します。
フラクタルの種類を「ダイナミック」にして、「反転」にチェックを入れます。
そして、コントラスト、明るさ、スケールの幅、スケールの高さを調整していきます。

波ガラス用のマスク作成

波ガラス用のマスク作成

 

 

■STEP03 エクスプレッションの適用

フラクタルノイズの「乱気流のオフセット」と「展開」にエクスプレッションを記述します。
歪みの速度にかかわる部分ですので、絵に合わせた速度に調整してください。
今回は乱気流のオフセットには[0,time*-200]、展開にはtime*50と記述します。

 

 

■STEP04 波ガラス用のマスクの調整

今の状態では全画面に波ガラスが入ってしまいますので、余分な部分は消しこんでいきます。
平面にマスクパスを引いて、上部分を消し込みます。
マスクをひいたら、「マスクの境界ぼかし」でなじませてあげます。

波ガラス用のマスクの調整

 




 

 

■STEP05 歪みの適用

歪ませるコンポジションを開いて、作成したマスクコンポジションを入れます。
入れたレイヤーは非表示にしておいてください。
調整レイヤーを作成して、「ディスプレイスメントマップ」エフェクトを適用します。
「マップレイヤー」に読み込んだマスクコンポジションを選択します。
「水平置き換えに使用」と「垂直置き換えに使用」を「輝度」に変えます。
そして、「最大水平置き換え」と「最大垂直置き換え」の数値を調整します。歪みの適用

歪みの適用

 

 

■STEP06 ぼかしマスクの作成

さらに熱のぼやけを表現するためにぼかし用のマスクを作成していきます。
STEP04のコンポジションを複製します。
フラクタルノイズのコントラストと明るさを調整します。

ぼかしマスクの作成

ぼかしマスクの作成

 

 

■STEP07 ぼかしの適用

コンポジションを開いて、ぼかし用マスクコンポジションを入れいます。
入れたレイヤーは非表示にしておいてください。
調整レイヤーに「ブラー合成」を適用します。
ブラーレイヤーに先ほど入れたコンポジションを設定します。
最後に「最大ブラー」の数値を調整します。

ぼかしの適用

ぼかしの適用

 

これで完成になります。
歪みやブラーの強さは炎や熱の強さ等によって変わっていきますので、場面に合わせた波ガラスのマスクを作成して調整してください。

 




2018.11.24投稿者 みつ